5月、三井住友建設の買収に名乗りを上げて一躍脚光を浴びたインフロニア・ホールディングス(HD)。前田建設工業を前身とする同社は、積極的なM&A(合併・買収)を通じて事業規模を拡大してきた。2021年のホールディングス化を主導した岐部一誠氏は今、社長としてさらなる成長路線を思い描く。建設工事のみに頼らない。「脱請負」の旗印の下、インフラやスポーツ施設の運営で収益を上げる。目指す姿は建設の枠を超えた「超ゼネコン」、総合インフラサービス企業だ。とはいえ、道のりはまだ半ば。種々の課題を抱えつつも、もがくかのように前に進むインフロニアHDと岐部社長の実像に迫る。(写真=sawitreelyaon/stock.adobe.com)
