■テスラのロボタクシー構想マスク氏がこれまでに言及したロボタクシー構想について整理してみよう。 2019年の技術説明会で最新FSDとともに発表マスク氏は、2019年4月に開催した投資家向けの技術説明会の中で自動運転タクシー(ロボタクシー)構想に言及した。FSDの本格導入とともに「完全自動運転」を実現する計画だ。 FSDはそれ以前からオプションシステムとして提供していたが、Autopilotの上位版という位置づけにとどまっていた。しかし、マスク氏は2018年、これまで米半導体大手NVIDIAに依存していた自動運転チップの自社開発に着手することを発表するなど、自動運転開発を大きく加速させる意思をのぞかせていた。 2019年の技術説明会では、この自社開発したチップ「Dual Redundant FSD Computer(FSD)」を発表した。このチップを2つ搭載したコンピュータをテスラ車に搭載し