洗脳護身術入門 栗栖 益世(フリーライター) 「洗脳」――この言葉は一般に「カルト宗教」「悪徳商法」に始まって「心霊現象」「カリスマ」・・・・などちょっと危険なイメージを連想させる。が、東京都内で先日、「自己洗脳セミナー」という、一風変わったセミナーが行われた。自己洗脳=つまり自分自身を洗脳する、という意味である。 この変わった名前のセミナーの講師は苫米地英人(とまべち・ひでと)博士。アメリカのエール大学大学院にフルブライト留学生として留学、人工知能の研究に携わる。のちにカーネギーメロン大学で博士号を取得。帰国後、徳島大学工学部助教授を経て「ATOK」「一太郎」の開発で有名な�潟Wャストシステム基礎研究所所長に就任。通産省(当時)情報処理振興審議会専門委員などを歴任し、現在はコグニティブリサーチラボ株式会社社長のかたわら、中国の名門大学・南開大学名誉教授も兼任する異色の脳機能学者である。