各国が領有権を争う南シナ海の南沙諸島で、中国が、およそ3キロにわたって浅瀬を埋め立てた陸地を、コンクリートで舗装するなど滑走路の建設に、本格的に着手したとみられることが分かりました。 南シナ海の南沙諸島で、中国が滑走路の建設に本格的に着手したとみられることについて、中国外務省の洪磊報道官は、17日の記者会見で、「建設は、海の航行と漁業活動の安全を守るためで、中国の主権の範囲内で進めているので合法的だ。特定の国に対し、影響を与えるものではない」と述べて反論しました。また、国営の新華社通信によりますと、中国の崔天凱駐米大使は、16日、ワシントンで行われた安全保障に関するフォーラムで、「島しょ部にある軍事施設はいずれも防御のためのものだ」と述べたということです。