【那須】東日本大震災で被害を受け休館中だった町図書館が9月1日再オープンする。同館を運営する指定管理者の図書館流通センター(TRC)の職員らが書籍などを書架に戻す作業に汗を流すなど、現在急ピッチで開館に向けた準備が進んでいる。 大震災では建物の各所に亀裂が入り、2、3階の書架にあった書籍類も散乱、ほとんどの書架がゆがんだ。6月下旬から建物の修復、書架の入れ替え工事が始まり、完了する8月19日まで町役場1階ロビーに臨時図書館が開設された。 同20日からは同館の根来行介館長らスタッフ7人と、TRCが栃木、大田原、矢板市など県内で運営する6館のスタッフ延べ19人が7万冊近い書籍の配架作業に追われている。 再開を待ち望む町民も多く、町には電話やファクスなどが寄せられた。閉館中は他の図書館を利用していたという60代の主婦は「落ち着かず、読みたい本(大活字本)も少なかった。再開はうれしい」と話し