大阪市は15日、市こころの健康センター(都島区)の40代の男性職員が、精神障害者保健福祉手帳の発行や等級変更の申請に対する審査結果通知のうち、昨年3月29日~今年2月13日の間に却下となった92人分について、申請者に知らせず放置していたと発表した。職員は「苦情の電話がトラウマになって通知しなかった」と話しており、市は処分を検討する。 市によると、同手帳の発行や等級変更は、区役所で申請を受けた後、センターで医師による審査を行い、この職員が結果を通知することになっていた。職員は、認定された申請者への通知は適正に行っていた。 職員は平成22年度からこの業務を担当。当初は却下分も通知していたが、「却下通知を出すと、苦情の電話がかかることが多かった。2~3時間説明しても納得してもらえないこともあり、却下通知を出すことがトラウマになった」と説明。申請者から問い合わせがあっても「審査中です」などと答えて