ウズベキスタンでプレーする柴村に、現地での様子や、将来の目標についてなどを語ってもらった 【宇都宮徹壱】 「いつか欧州でプレーしたい」。柴村直弥がその大きな夢を持ったのは、中学校を卒業してミランのユースチームに留学したときだったという。その後、進学した広島皆実ではインターハイを制し(両校優勝)、中央大学では現日本代表の中村憲剛とプレーする機会に恵まれた。しかし、Jリーグでは花が開かなかった。アビスパ福岡や徳島ヴォルティス(共にJ2)に所属したが思うような結果を残せず、ついには地域リーグ(当時は東海1部)の藤枝MYFCでのプレーを余儀なくされる。 一念発起したのは2011年の年明け、28歳のときだ。「欧州のクラブでプレーする」という夢を捨て切れなかった柴村は、自らのプレーを収めた映像を代理人に託し、売り込みをかける。するとラトビアのFKヴェンツピルスが興味を示し、練習参加ののち、晴れて正式に