欧州連合(EU)とトルコは18日、ブリュッセルで開いた合同の首脳会議で、20日以降に密航船でギリシャに渡り、同国で難民申請手続きをしないすべての難民、移民をトルコに送り返すことで正式合意した。両者は「トルコからEUへの不正規な人の移動を終わらせる」としており、昨年来の欧州の難民受け入れ政策は大きく転換する。 共同声明によると、送り返す人々の中にシリア人が含まれていた場合、EUは同人数のシリア難民をトルコから直接「第三国定住」で受け入れる。難民らは今後ギリシャに渡っても、これまでのようにドイツなど自らが望む国へ移動することはできなくなる。 代替の受け入れ手段となる第三国定住も「EUへ不正規な入域を試みたことがない人が優先される」とされ、密航した難民は事実上排除される。 一方でEUは、トルコに対し、… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記