社会 歴博の議事録“不開示” 「中立損なう恐れ」2010年5月2日 国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市、平川南館長)で沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)をめぐる展示解説文から日本軍の関与が削除された件で、同館を運営する人間文化研究機構(金田章裕機構長)は1日までに、琉球新報が開示請求していた展示内容を検討した委員会議事録の「不開示」を決定した。専門家は「公共機関としての説明責任を果たし、外部に検証材料を提示すべきだ」と指摘し、同館の対応に疑問を投げ掛けた。 人間文化研究機構は理由について「公にすることで率直な意見交換や意志決定の中立性が損なわれる恐れ」があると説明している。 琉球新報は3月12日、館内・館外の有識者20人が展示内容を検討した「第6室リニューアル委員会」のうち、公開に至るまでの議事要旨の開示を請求したが同機構は4月19日に不開示を決定し、通知した。琉球新報は決定を不服とし