国家興亡の方程式"http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799317563"読了。以前こちら"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/55022162.html"で考えてみた「政治単位」の興亡の模式化を、実は専門家がより精緻に調べていたといった趣の内容だ。日本語訳の出版は今年8月だが、原著"http://press.princeton.edu/titles/7690.html"は2003年と結構前に出ている。 歴史社会学を理論的に成熟した科学とするためには数学的理論の発達が必要だ、という理屈から書かれた本だ。基本的に帝国の栄枯盛衰について数学的モデルを複数提示し、その後で実際の歴史的なデータと対比してどのモデルが最も妥当性が高いかを調べる、という手順を繰り返している。いわば演繹的なアプローチであり、それ自体はよく見かける手法と言って