日本行きの飛行機で、見逃していた映画『Into the Wild』を観た。 恵まれた環境で育った青年が、大学卒業後、将来を約束されたコースを捨てて、貯金も寄付してヒッチハイクしながら荒野の世界に入って行く。アラスカで遺体で発見された、クリス・マッカンドレスという青年の実話がもとになっている。 小さな画面だったにも関わらず、巧みな構成、書物の引用をちりばめた言葉の扱い方、主人公のサバイバルを描く描写の丁寧さ、繊細な音楽(エディ・ベダー)など、ディテールに感激した。 圧倒的な国の広さを感じさせる自然や都市の描写、物質主義や親の有り様を許せない若さと純粋さ、旅先で知り合うさまざまな’大人’が見せる生き方や価値観、血縁以外の家族や自分の帰る場所を見つける過程、またそうした’大人’の日常に’純粋な主人公’が与えるインパクトなど、究極のアメリカン青春ロードムービーを成す要素がぎっしり。 小さな独立系映
![■ - NW27・28(トーキョー〜サンフランシスコ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5ef5085376cf0795d3b2e67c5cd18e3c30b8b262/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41WLN-EgRRL._SL160_.jpg)