「近代」の展示リニューアルについて解説する国立歴史民俗博物館の大串潤児教授=千葉県佐倉市で2026年4月14日午後0時46分、小林多美子撮影 世の中で分断や格差が広がる今、「多様性」の視点を取り入れて、展示の一部をリニューアルした国立の歴史博物館がある。 「近代」という社会が大きく変動した時代の展示で、アイヌ民族や琉球の人びとといったマイノリティーのほか、植民地の生活を掘り下げた。 一方で、見学の際に、ある制限がかけられたエリアがある。その制限には、いまの社会が抱える課題が投影されている。【小林多美子】 「問題史」の展示 その博物館は、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館(歴博)」。 日本の歴史と文化を、民衆の生活史の視点から紹介する展示品が並ぶ。1981年に開館し、所蔵資料は27万点を超える。 広い敷地の中には、「先史・古代」から「現代」まで六つの常設の総合展示室がある。 明治維新の前

