というわけで不定期連載「ゲームみたいに錯覚する現実の場所」第3回は、そんな図書館が促す “ある体験”のお話です。 現実の空間は人の “行動”に合わせて設計される。ゲームの空間は人に “行動”させる設計をしている。さて太田市美術館・図書館とは、群馬県の太田駅北口のすぐそばに建設されている、名前の通り図書館と美術館が複合した施設ではあります。 一見すると、他よりも小さいけれど普通の図書館のようではあるし、普通の美術館のようでもある。ですが、ひとたび足を踏み入れてみると何かが違うのです。よくある図書館の印象から外れていくような空間が広がっていますから。 なにしろ入り口を通るといきなりカフェが広がっており、友達や恋人同士で来た人たちがテーブルで談笑している光景が目に入ります。単純にこれだけでも「ただの図書館とは違う」感覚があるのですが、本格的に太田市美術館・図書館が異質なのはほんのすこし奥へ進んだ

