子宝・安産祈願や酒造りで知られる京都の梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、「猫神社」としても注目を集め、神社の境内や庭園で過ごす猫を見ようと多くの猫好きが訪れている。自身も猫が大好きという宮司さんに、猫神社と呼ばれるようになるまでのいきさつを聞いてみた。 梅宮大社 梅宮大社があるのは京都市右京区、阪急嵐山線沿線。子宝・安産祈願の神様として木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)、 酒造りの神様として大山祗神(オオヤマツミ)などを祀(まつ)っている。奈良時代から京都の人々の信仰を集め、また2月は梅、5月はカキツバタ、6月にはアジサイ、11月は紅葉が見事な庭園もあり、年間通して参拝者の姿が絶えない。 その梅宮大社に新しい魅力が加わった。宮司の橋本さんが飼っている15匹の猫たちである。取材当日も境内でゆったりと過ごす猫たちに「かわいい」と声をあげる女性グループも見られ、猫が好きな人にとっての名所となってい