名古屋駅前の家電量販店で「俺コロナだよ」などと言って営業を妨害したとして、威力業務妨害の罪に問われた名古屋市中村区の派遣社員岸野尚史被告(43)に対し、名古屋地裁は26日、懲役10月(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。 判決理由で田辺三保子裁判官は「スマートフォン購入のために訪れた店舗で、契約に時間がかかることにいら立って犯行に及んだ。酒に酔って安易に発言したと考えられるが、新型コロナウイルス感染拡大が深刻だった当時、店だけでなく社会全体に及ぼした影響は大きく、結果は重大だ」と指摘。複数の前科があり、今回と同様に飲酒の末に犯行に及んだ例もあったことも考慮し、実刑と判断したと述べた。