「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」──電車内でよく聞くこのお馴染みのアナウンスが関西で消えた。電車内での携帯電話ルールを巡って大きな変化が起きている。 京阪神地域を走る電車は各線とも、この7月1日から優先座席での携帯電話の電源オフキャンペーンを取りやめた。 これまで乗客は、「携帯電話の電波が心臓ペースメーカーの誤作動を誘発するから」という理由で、優先座席付近では終日、携帯電話の電源を切るよう求められていたのだが、7月以降は「混雑時」だけオフにすればいいということになったのだ。「電源オフ車両」を走らせていた阪急電鉄の説明。 「電源オフ車両は2003年から導入していました。当時の総務省の指針もあり、現在より心臓ペースメーカーへの影響を心配する方が多く、お客様が不安にならないよう明確にしたほうがいいという考えがあったからです。 しかしこの度、その総務省の指針が変わりました。