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ブックマーク / www.h-yamaguchi.net (10)

  • 首相の発信は公の色を帯びるから本心は語れない、という話 - H-Yamaguchi.net

    コラムは、首相が最近ブログ「鳩Cafe」とtwitter(@hatoyamayukio)を始めたことについて、「退職後に喫茶店をやる人」にたとえている。そういう気ままな暮らしに対する願望を持つ人は多いだろうと。とはいえ首相はまだ退職してないし、だいいちきわめて責任重大な激職だ。そんなひまあるのか、という批判をしたいようだ。昨日、自民党の加藤紘一議員が首相にtwitterを使うなといったとかいうニュースが流れていたが、それも引用しながら曰く: ネットで発信し、国民との距離を縮めたいそうだ。だが、マスターの世間話と違って、どんな小声だろうが首相の発信は公の色を帯びる。これで心は語れまいs。無愛想な店主のごとく、面白くもない言葉が並ぶだけだろう。 側近と相談して発するつぶやきに、政治の近さを感じる国民がどれほどいようか。 で、「気楽なカフェは「退職後」がふさわしい」と結んでいる。そう遠い先でも

    首相の発信は公の色を帯びるから本心は語れない、という話 - H-Yamaguchi.net
  • ネットにもサイレントマジョリティはある - H-Yamaguchi.net

    「ネット世論」ということばがある。「世論」というのは「世間一般の意見や考え」というぐらいの意味だろうから、それに「ネット」がくっつくと、「ネットの中で一般的な意見や考え」くらいになるだろうか。わざわざ「ネット」とつけるということは、「ネット世論」は「世論」とはちがうという含みがあるのかな。いまや全国民の7割だかがネットユーザーであるわけで、ネット世論が全体の世論とちがうというのもなんだか妙な気がするわけだが、ユーザー層は必ずしも国民一般の縮図とはなっていないのも事実だし、実感にもそこそこ合っているような気がするにはする。 それはいいとしても、「ネット世論」も「世論」の一種なわけで。となると、アレだなアレ。 世論を語るときに、サイレントマジョリティという考え方が持ち出されることがある。Wikipediaによると、1969年にニクソン大統領が「発言はしないが現体制を支持している多数派」という意

    ネットにもサイレントマジョリティはある - H-Yamaguchi.net
    regicat
    regicat 2009/07/13
  • 「ビッグ・ブラザー」って私たち自身のことだったんだ - H-Yamaguchi.net

    ジョージ・オーウェルの小説「1984年」に登場する「ビッグ・ブラザー」は、物語の舞台となっている「オセアニア」の政治指導者だが、現在私たちが「ビッグ・ブラザー」的なるものをイメージする際には、「人々の生活のすみずみにわたるまでを事細かに監視する者」「単一の思想ややり方を強制し、それに従わない人たちを強制的に排除したり罰を与えたりする者」というニュアンスを持つことが多いように思う。管理社会、監視社会のシンボル的存在。どちらかというと、個人というよりは組織やシステムとしてイメージされているのではないか。 現在の私たちの社会にこうした存在はあるのだろうか?と考えると、これはまちがいなく存在する。問題は、それがいったい誰か、ということだ。 「1984年」は何度か映画化されてる。これは1984年(!)製作のMichael Radford監督作品の冒頭部。「ビッグ・ブラザー」はその後半に登場するヒゲの

    「ビッグ・ブラザー」って私たち自身のことだったんだ - H-Yamaguchi.net
  • 「お祈り」する人、される人 - H-Yamaguchi.net

    小ネタ。私は最近やっと知ったのだが、就職活動中の学生たちはけっこう前から「お祈り」ということばを使っていたようだ。「これまで○社からお祈りされちゃった」なんて会話してる。意味はまあ、考えてみれば想像がつくが、「不採用」ということ。かなり普及してるようで、いまや「お祈り」でぐぐれば、この意味で使われた文章がたくさんヒットするはず。 この「お祈り」という表現、いうまでもなく来は書き言葉だ。典型的には「今後ますますのご健康とご活躍をお祈り申し上げます。」みたいに使い方。選考の結果不採用となった場合、その通知の末尾に使われる。口頭でこういうことばを使う状況はちょっと想像しにくいし、いわば時候の挨拶なんかと同じで定型文だから、そもそもそれ自体を意識することにあまり意味はない。 それが日常的に会話の中でも使われることばになったのは、これまた簡単に想像がつくが、電子メールが普及したからだ。私が大学生と

    「お祈り」する人、される人 - H-Yamaguchi.net
  • わかるんなら自分でなんとかしてよ - H-Yamaguchi.net

    CNETに「ニフティ、スパムブログをフィルタリングする技術をブログ評判分析サービスに搭載」なる記事が出ている。曰く、 ニフティはブログ評判分析時に正確な分析の妨げとなる自動生成系のスパムブログやアダルト系のスパムブログをフィルタリングする技術を3月に開発した。 なのだそうで。これらの技術を法人向けに提供するのだそうだ。いやりっぱなものではないか。なんてわざとらしくほめてみせるのにはもちろん裏がある。以下の文章はただの私憤なので、関係ない方にはお勧めしない。 「裏がある」というのは、8月にニフティのブログサービス「ココログ」で大きなアップデートがあって、この内容とやり方にユーザーは驚くやらあきれるやらだったという話。 アップロード1ファイルあたりの最大容量変更について 今回のバージョンアップでは幾つかの機能が修正・追加されますが、アップロード時の「1ファイルあたりの最大容量」につきまして、以

    わかるんなら自分でなんとかしてよ - H-Yamaguchi.net
    regicat
    regicat 2008/09/06
    技術的には可能だけど、TB飛ぶたびに判定してたらサーバにすさまじい負荷かかるとか。
  • 硬い文章に柔らかい語尾をつけると人気トレーダー風になれる、という遊び - H-Yamaguchi.net

    この件すでにあちこちで流れてる話ではあるが、私はこの人のことをほとんど知らないし、どうこういうつもりもまったくない。もちろん他人の傷に塩を塗りこむようなことも趣味ではないので、名前も書かない。そこらへん誤解なきよう。どのメディアをみても「美人トレーダー」「人気美人トレーダー」と紹介されているが、こういう肩書きがあることを初めて知った。トレーダーも顔が命、なんだろうか。 ただ単に、面白かったのだ。このことば使いが。言語執着系としてはさ。 この件に関しては、ネットのあちこちに出ている情報と、手元にある週刊朝日2008年6月27日号の記事を見たのみ。どうもこの方のウェブサイトにブログがあって(今は閉鎖されたらしい)、その文章が日経QUICKのニュースと酷似している、という話らしい。 週刊朝日の記事に、6月10日のブログ記事とニュースのキャプチャー写真がついてる。書き写すとこんな感じ。まずはニュー

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  • 「テレビ名探偵」の出番ではない - H-Yamaguchi.net

    This is Hiroshi Yamaguchi's personal weblog. It aims to be an incubator as well as an archive of my ideas and thoughts. Possible topics include: finance, business administration, economics, prediction markets, virtual worlds, and other issues.

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  • いったい誰がそんなことを言ったのだ - H-Yamaguchi.net

    セカンドライフについて、2008年4月18日の居住者合計数が1,329万4,837人、2007年12月7日には1,129万64人だったから、約4か月間に200万4,773人増加している、という話(こういう中には同一人による複数アカウント取得分が相当数入っているものと思うが、そこは無視。以下同様)。平均して1日あたり1万5,073人増えている、というわけだが、こう問いかけている。 この数字は多いのだろうか、少ないのだろうか。 で、自分でこう答えてる。わかってるんだったら聞かなきゃいいのに。 しかし、多くの人は、短期間での圧倒的なユーザー増加を期待していたはずだ。 へぇ。そんな人がいたのか。 どこに? 私の周りにいる、セカンドライフについていくばくかでも知っている人々の中で、4か月間に200万人増でもまだ少ないというような「短期間での圧倒的なユーザー増加」を現時点で「期待」していた人など1人も

    いったい誰がそんなことを言ったのだ - H-Yamaguchi.net
    regicat
    regicat 2008/04/20
    ええもう、まったくでございます。
  • ネットの匿名性を問題にする人は郵便の匿名性を問題にするんだろうか - H-Yamaguchi.net

    総体的に考えてみれば、匿名で情報発信できる状況を守ることも、実名で責任ある議論を展開することも重要、というあたりがしごくまっとうな落としところじゃないかと思うんだが、皆さんそれぞれのお立場とか苦い経験とかがあるもんだから、そう簡単には引き下がれないわけだ。 対立点はいろいろあるんだろうが、ごくあらっぽく煮詰めると、「自由と責任」なんてあたりに行き着くんじゃないかと思う。来、両方伴ってなんぼという建前なんだろうが、実際上はどうもトレードオフっぽくなってるわけで。匿名で責任ある議論を展開できればそれはそれでOK。実名で無責任な言論を展開すればそれなりの結果が待ってるのは当然のこと。問題は、匿名で無責任な言論を展開する場合で、これを必要悪として認容するかしないか、あるいはこれに積極的な価値を見出すか見出さないか、なんてあたりが焦点になるんだろう。何か弊害軽減のための方策を立てれば、反対側のとこ

    ネットの匿名性を問題にする人は郵便の匿名性を問題にするんだろうか - H-Yamaguchi.net
    regicat
    regicat 2007/10/27
    「そもそも論だが、ネットに「闇」なんてない、と思う。「闇」があるのは人の心の中だ。ネットは効率のよいメディアとして、そうした「闇」を見える位置に引き出す役割を果たしている。」
  • H-Yamaguchi.net: 「非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話」

    このは、著者のフィールドワーク(というより「実体験」といったほうが適切かも)に基づいて、庶民、もっというと下層の庶民の民俗を綿密に記録している。民俗学というと柳田國男が有名だが、この人の書くものはすべて柳田民俗学に対する強烈な批判がちりばめられている。書のタイトルにある「非常民」も、柳田のいう「常民」に対する概念。そんなきれいごとなわけねぇだろアホ、みたな敵意むき出しだし、水平社運動にも関わっていたとかで思想性もけっこうアレだったりするから、主張部分は「部外者」にはちょっと引くものがあるが、それはおいといても事実部分はとても参考になる。 この赤松啓介という人は、他にも「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論」なんかが知られているが、書にもその手の話はけっこうたくさん出てくる。「国家の品格」「美しい国」一派の皆さんのような生まれのおよろしい方々には見えなかったのだろうが、ここに描かれたような、

    H-Yamaguchi.net: 「非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話」
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