フジテレビを味方に引き入れたUSEN宇野社長の素顔 (松崎 隆司=フリーライター) ライブドア株の上場廃止で頭を抱えていたフジテレビに救世主が現れた。 動画の無料配信サービス「GyaO」などで急成長と遂げているUSENの宇野康秀社長だ。フジテレビが抱えるライブドア株12.7%を、宇野社長がポケットマネーで買い取るというのである。1株71円、総額は95億円。ライブドアは訴訟リスクを抱えており、十分な精査ができない。そこで、USEN本体にリスクを負わせられないという配慮から、宇野社長が個人で買い取った。 ライブドアグループとの関係を強化することでUSENは、ソフトバンクや楽天と並ぶIT企業3強の一角を占めることになる。 幼いころから事業家を目指し、松下幸之助の伝記を読みあさる 宇野氏は、IT業界の中では「兄貴的存在」であり、若い経営者からの信頼が厚い。 楽天の三木谷浩史社長とはゴ