■連載「議会は踊る」 大学の頃、ワンルームのアパートに住んでいた。日あたりはすこぶる悪く、とんでもなく壁が薄かったので、テレビを見るたびに隣の住人が壁を殴ってきた。 ガスコンロが一つしかなかったので、パスタを茹でながらソースを作る……ということすらできない。仕方ないので、学食を食べるか、近くのはなまるうどんでかけうどんを食べていた。 ものはあふれ、寝る場所は狭い。それでも生きていけたのは、部屋で時間を過ごしていなかったからである。 学生会館で夜まで過ごしていれば、誰かと会えたし、勉強は大学かカフェでやればいい。食事も外食だ。寝るだけでいいなら、駅に近いワンルームというのは合理的な選択だ。 コロナ禍で強く感じたが、東京というのはステイホームするための都市ではない。壁の薄いワンルームで一年間ステイホームするのは、よほど忍耐力がある人間でなければ難しい。 私がかつてのようなワンルームのアパートに
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