日本学術協力財団の雑誌『学術の動向』22巻8号(=通巻257号) (2017年8月) に書いた記事「非科学的知識の広がりと専門家の責任: 高校副教材「妊娠のしやすさ」グラフをめぐり可視化されたこと」が J-STAGE (科学技術情報発信・流通総合システム) で公開されました。 http://doi.org/10.5363/tits.22.8_18 「「卵子の老化」が問題になる社会を考える―少子化社会対策と医療・ジェンダー」という特集の一部です。 この記事と特集、その元になった2016年6月18日の日本学術会議シンポジウム、そしてそもそも医学批判に私が首を突っ込むきっかけになった文部科学省作成の保健科目用副教材『健康な生活を送るために』(2015年度版)における「妊娠のしやすさ」改竄グラフ問題についてはすでに何度か書いているので、そちらもお読みください。 http://tsigeto.inf
専門家・政府・メディアの責任 非科学的知識の広がりと専門家の責任: 高校副教材「妊娠のしやすさ」グラフをめぐり可視化されたこと では、専門家 (産婦人科医) の責任を中心にとりあげました。記事の最後からふたつめの段落ではつぎのように書いています。 一方で、専門家の側からは、この事件についての説明は、これまでのところおこなわれていない。日本生殖医学会は、2015年9月に、副教材のグラフについて使用を推奨するとの理事長コメント(苛原 2015)を出している。また、前述の要望書を出した9団体は、この問題を追及してきた「高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会」の質問書に対し、副教材の訂正後のグラフ(Wood (1989) などによる22歳ピークのグラフ)は「適切なグラフ」であり、IFDMSの結果利用も「適切である」とする回答を寄せている(西山・柘植 2017: 60-74)。しかし、これらの研
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『学術の動向』22(8): 18-23 に「非科学的知識の広がりと専門家の責任: 高校副教材「妊娠のしやすさ」グラフをめぐり可視化されたこと」というタイトルで寄稿しました。「卵子の老化」が問題になる社会を考える: 少子化社会対策と医療・ジェンダー という特集の一部です。 要旨: http://tsigeto.info/17c 英訳: http://tsigeto.info/17n 雑誌掲載版の電子ファイルは、2017年12月ごろに J-Stageサイト で公開される予定です。 なお、20ページでつぎのようになっている段落について。 後にあきらかになった事実を総合すると、図2のグラフを作ったのは、政府に助言する立場にあった著名な産婦人科医師である。これは2015年10月2日有村治子内閣府特命担当大臣 (当時) 記者会見、翌年5月25日国会 (参議院行政監視委員会) 政府参考人答弁で確認されて
ウィメンズヘルスリテラシー協会は、2017年7月設立の一般社団法人。しかし、現在のところ、ウェブサイト http://www.womenshealthliteracy.website にはほとんど情報がなく、「協会概要」のページなど「ただいま、テキストを準備中です」と書いてあるだけの状態である。 http://www.womenshealthliteracy.website/pages/1222280/aboutus 2017年5月30日に岩永直子が BuzzFeed に書いた記事 ホルモン・冷え・骨盤 その健康情報は正確ですか? 「体の平和ボケ」憂う医師らが立ち上がる で、陣容があるていどわかるので、そちらをてがかりにさぐってみよう。それによると、役員等はつぎのような感じである。 「一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会」とは 宋美玄さんが代表理事に、国立成育医療研究センター周産期・
全国知事会 National Governors' Association 〒102-0093東京都千代田区平河町2丁目6番3号 都道府県会館6階TEL:03-5212-9127 FAX:03-5212-9129
電通ギャルラボと国際NGOジョイセフが作った「粉かけ罰ゲーム」CMの件 http://grapee.jp/153401 日本女性の「女子力」は先進国で最下位レベルだった…!ってどういうこと? http://togetter.com/li/1047549 新・女子力テスト。「コンドームを自分で買ったことある?」→「NO」で粉ぶっかけ懲罰される「日本女性のリプロダクティブ・ヘルスの知識、先進国の中で最下位レベル」広告の意味不明。 http://togetter.com/li/1047527 「女性に粉かけ罰ゲーム動画」が「国際NGOジョイセフ(妊産婦支援団体)×電通」のディストピア http://gallabo.com 電通ギャルラボ https://www.joicfp.or.jp JOICEP https://twitter.com/ykhre/status/797231929602949
山口智美 @yamtom 第一回議事録より安蔵委員「一番大きな問題は、結婚したい女性が結婚できない、女性が幸せに暮らすことができな い社会をこの国はつくってきてしまったということである。これは多分男性のほうはほとんどわかっていない。 」発言の意味がはっきりしないんだけど、結婚=幸せといっているのかしらん。 2013-05-10 03:13:44 山口智美 @yamtom 齋藤委員「仕事というのは仕事だけでは成り立たないで、やはり家庭があってこそ仕事というのが 進むわけなので、両方が両立できること、またいつ妊娠したら一番いいのかということ についてきちんと考える時期は、やはり大学の就活を開始する時期ではないかなと思い/いろいろな大学で妊活講義」 2013-05-10 03:16:07
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1| |ニッセイ基礎研レポート 2015-02-23|Copyright ©2015 NLI Research Institute All rights reserved はじめに - 同じ失敗を二度と繰り返さないために 日本で最初に合計特殊出生率(以下、出生率)が 2.0 をきったのは 1961 年、今から半世紀も前の ことである。その後 1975 年には常に出生率が 2.0 を下回る社会へと日本は突入した。 1989 年には、歴史的に出生率が大きく低下する「丙午(ひのえうま) 」の直近年の数値 1.58 を下 回る「1.57 ショック」を迎える。その後、1995 年には恒常的に出生率が 1.5 を切る超低出生率社会が 始まり、それが現在も続いている。 低出生率を生み出したのは「女性の社会進出」であることは他の先進国に同じである。わが国の男 女雇用機会均等法の前哨となる勤労婦人福祉法(1
田園都市レディースクリニック 理事長、田園都市レディースクリニック あざみ野本院 院長 河村 寿宏 先生 女性の年齢が上昇するにつれ、妊娠・出産に伴うリスクも上昇します。たとえば、妊娠高血圧症候群などの合併症を起こす可能性や、胎児が先天異常を発症する確率が高くなるのです。 今回は、引き続き田園都市レディースクリニック理事長の河村寿宏先生に、加齢に伴う妊娠・出産のリスクについてお話しいただきました。 加齢と周産期リスク――妊娠高血圧症候群や前置胎盤、赤ちゃんや妊産婦死亡の危険、先天異常について 高年齢での妊娠は、自然妊娠・不妊治療のどちらの場合でも、妊娠中や分娩に伴うリスクが若い方に比べて高くなります。 妊娠高血圧症候群や常位胎盤早期剥離、前置胎盤のリスクが上昇 日本産科婦人科学会周産期委員会の調査によると、妊娠中に血圧が上昇し、母児のリスクが高くなる妊娠高血圧症候群になる確率は、30歳くら
いきなりですが、問題です以下の文章は、正しいでしょうか? 〇か×かでお答えください 女性の妊娠能力が低下するのは40代から性感染症は不妊のリスクになる喫煙は妊娠能力と関係がない正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 1)× 2)〇 3)× ※女性の妊娠率は30代から緩やかな低下が始まる、性感染症は不妊のリスクになる、喫煙習慣により妊娠率は低下する いかがでしたか?「簡単だよ」と思われた方が多いかもしれません。しかし意外にも上記の質問、間違った知識を持っている人が少なくないんです。 例えば過去の調査では、将来妊娠を希望する34歳以下の未婚女性の約7割が「 女性の妊娠能力が低下するのは40代から」と回答したと報告されています。 「妊娠力の知識」が世界最低レベルの日本いま世界でFertility Knowledge(妊娠能力の知識)という概念が注目されています。Fertilityとは「妊孕性(にん
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