さて、今回からはこれらの知識や技法を駆使した「デスマーチ・プロジェクト」への対処法を検討していきます。果たして、発注側と開発側の双方が満足できるプロジェクトは実現可能なのでしょうか。まずは、デスマーチ・プロジェクトで見積もりをきちんと適用できるようになるまでの過程(進化過程)を見ていきましょう。 見積もりプロセスの進化の過程 “ワイン愛好家”の進化の過程は、まずドイツの白ワインのような半甘口の白を冷やして飲み、ワインの美味さに目覚め、しばらくしてシャブリのような辛口白に移行し、パラダイムシフト的にボジョレーのような渋味のない軽い赤を経て、最後はどっしり濃厚でタンニン分が強いボルドー系の赤に進むのが一般的です。 これと同様に、見積もりにおいても、始めは「見積もり精度の向上」を目指し、続いて「見積もり値の適用法の改善」を経て、最終的に「プロジェクト成功のための見積もり」へと進化していくようです
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