平成24年度の大学入試センター試験で解答時間を2倍に増やせる不正が可能だと指摘されている問題で、東京大学は、問題の地理歴史・公民と理科の採点方法を変更することを決めた。2科目受験の場合、高得点の科目で合否判定する予定だったが、不正ができない「第1解答科目」で判定することにした。 大学入試センターは不正防止のため他の利用大学にも第1解答科目を採用する方法を提示。京都大や一橋大、筑波大、首都大学東京など国公立やセンター試験を利用する私大も、同様の方式で実施することを視野に変更を検討している。 今回のセンター試験では、受験生の科目選択の幅を拡大するため、地歴・公民、理科とも2科目受験の場合、1科目目の試験開始時に全科目の問題が載った冊子を配布。1科目目の試験終了後に解答用紙だけを提出し、2科目目をそのまま受験できることから、2科目目を「本命」にして、1科目目の時間に2科目目の問題を解答する不正が
「地元経済は壊滅だ」。中部電力が浜岡原発の全面停止を決めた9日、地元の静岡県御前崎市では悲鳴が上がった。市財政の4割以上を原発関連の交付金で賄う“原発城下町”。交付金支給は維持される見通しだが、全面停止が地元経済に打撃となることは確実。住民らには、東海地震が引き金となる原発事故への懸念が薄れる安堵(あんど)がある一方、街の活気が失われることへの不安の気持ちも大きい。(玉嵜栄次、橋本昌宗) ▼交付金穴埋めを 「国の判断でトラブルのない原発を止めるんだから交付金は百パーセント穴埋めしてもらいたい。それが筋だ」。原発停止に伴う収入減額の洗い出しに奔走する御前崎市の幹部職員は声を荒らげた。 同市では一般会計約167億円のうち、42・4%と半分近くを原発関係の交付金に依存。原発が止まれば、財政運営で厳しいかじ取りを余儀なくされる。 すでに今回の震災後、中部電が計画していた浜岡原発6号機の新設は頓挫。
ソフトバンクの孫正義社長は20日、太陽電池など環境エネルギーの普及を促進するため、「自然エネルギー財団」を設置すると発表した。世界中の科学者ら約100人に参加を促し、政府への政策提言などを行うという。 同日午後、開かれた民主党の復興ビジョン会合で明らかにした。 孫社長は福島第1原発の事故を受け、自然エネルギーへの転換を主張。東日本大震災の被災地域を中心に「東日本ソーラーベルト」を作る構想などを提案したほか、普及促進策として自然エネルギーで発電された電力の全量買い取り制度の導入も求めた。 孫社長は「太陽電池の輸出国として世界最大のソーラーベルトを作ろう。もう一度日は昇る。希望あふれるビジョンを作ろう」と語った。
【ロンドン=木村正人】旧ソ連・チェルノブイリ原発事故が起きた1986年から5年間、汚染除去作業の責任者を務めたユーリ・アンドレエフ氏(ロシア)が産経新聞の電話インタビューに対し、「福島第1原発事故に必要なのはチェルノブイリ原発を覆った石棺ではなく、東京電力から独立した技術者の特別チームだ」と指摘した。一問一答は次の通り。 --福島の事故の状況は 「2号機は炉心や原子炉圧力容器が溶融している疑いがある。国際原子力事象評価尺度でチェルノブイリは最悪の7だった。福島の事故は日本がいう5ではなく、最初から6であることは明らかだ。今は6と7の間と判断している」 --状況はなぜ悪化しているのか 「東電の情報が不正確で不足しているからだ。(企業というものは)会社の利益を優先して行動するので作業から外す必要がある。幅広い知識を持つ経験豊富な技術者を日本中から集めて特別チームを編成し、作業に当たらせるべきだ
はてなの近藤淳也社長(34)のインタビューの主なやりとりは以下のとおり。(池田証志)−−今年4月に、はてなココをリリースしました「社内の新サービスの企画開発チームで去年ぐらいから、携帯の取り組みをやっていた。その中で、ベータ版の『いまココする機能』がユーザーから人気で、ヒアリングしていくと『おもしろい』という声があった。そこで、位置情報を記録して共有するという要素だけ取り出して設計しなおそうと、今年2月から作っていたものです。国盗り合戦とかコロプラとか位置情報ゲームがはやっている中で、僕たちなりの位置情報サービスのアレンジをして、新しい価値をつけることができるかなあと思います」−−はてなココは7月末に、利用者数が2万人を超えました「100点満点ではないけど、位置情報サービスという新規サービスでは、わりと早い立ち上がり。ブログとかツイッターを書いていない友人や母親も、押すだけで簡単だから使っ
≪大学のタテカンもなくなり≫ 機会あってひさしぶりに京都大学を訪ねた。1960年代後半、学生運動の激しいころ、バリケードを築き、いろんなセクトの学生たちが入り乱れて窓ガラスを破り、流血の激戦をくりかえした時計台のある本部ビルはみごとに改装され、いまでは瀟洒(しょうしゃ)なフレンチ・レストランが営業している。まさしく滄桑(そうそう)の変、スズメ変じてハマグリとなるのたとえ。わたしは心境大いに複雑であった。 変化したのは本部の建物だけではない。京都在住の20年間、大学の石垣いっぱいに立てられていた看板、俗にいうタテカンがひとつもなくなっていたのにもびっくり。安保粉砕、授業料値上げ反対、成田空港阻止、組合弾圧糾弾、その他もろもろ、学生たちは闘争のスローガンを大きな文字で書きつづけていた。 京大はとくに学生運動がさかんだったが、日本国中どこの大学にいってもタテカンがあった。タテカンのない大学なんて
時代々々で人々の嗜好(しこう)も変わり、人間の感性も時代の文明に規制されて変容しよう。それを占う媒体もいろいろあるが、歌曲といった端的な表現よりも、小説という情念の複合的な所産の方が時代の深淵を覗(のぞ)かせてくれるような気がする。最近小林多喜二の『蟹工船』が若い世代の中でブームとなり識者を驚かせた。並行して太宰治の小説もそれらの世代に強い共感で読まれ幾つもの作品が映画化されている。 こうした現象は私の知己の精神病理学者斎藤環氏の分析だと、仕事にあぶれがちのニートやフリーターといった二十代三十代のいわばロストジェネレイションの人生への不安、不満を踏まえての共感だろうという。むべなるかなという気がする。 小説の流行(はや)りすたりなるものは、それが描く風俗も含めて時代の風や流れに染まりやすいが、さらにその芯に在る本質的なものを見逃してはなるまい。『蟹工船』の人気は組織としての企業と個人の自我
公然わいせつの容疑で、写真家・篠山紀信氏の事務所を家宅捜索。押収物を運び出す警視庁の捜査員=平成21年11月10日午後、東京都港区赤坂(奈須稔撮影) 巨匠の“ゲリラ撮影”に待った−。屋外でヌード写真集の撮影をしたとして、警視庁は今月10日、公然わいせつの疑いで写真家の篠山紀信さん(68)の事務所などを家宅捜索した。写真集には墓石の上に全裸のモデルが立つカットもあり、無断で撮影に使われた現場の管理者からは驚きととまどいの声があがっている。一方で、写真界の第一人者への捜索が社会に与えた衝撃は大きく、さまざまなヌード写真が発表される中で「なぜこの撮影が問題視されたのか」との疑問の声も。本人は沈黙を守ったままだが、警視庁は立件に向け押収品の分析を進めている。捜査当局が目を付けた「問題点」とは…。(滝口亜希)墓石、線路、住宅街…夜間に都内各地でゲリラ撮影 墓石の上で直立し、カメラの方を振り返るモデル
不景気が続く中、自らの銀行口座番号をさらし、現金や電子マネーの振込みを呼びかけるサイト「金くれ」が20日、オープンした。書き込みは早くも700件を超える盛況ぶりだ。海外では、クリップ1つからネットを通じた物々交換により、マイホームを獲得した「わらしべ長者」もいる。不特定多数を相手にすることからトラブルに巻き込まれる可能性もあり、危険性を指摘する声も上がっている。(織田淳嗣) ◇ 「500万円程の借金があります」「白いご飯が食べたいです」。「金くれ」には、口座番号とともに、こんな切実な訴えが書き連ねられている。 管理人の男性(22)=ハンドルネームssig33=は過去に困窮した際、ツイッターを通じて金銭援助を受けた経験があり「(この体験を)多くの人と共有したいと思った」とサイト開設の動機を語る。「誰でも簡便に登録でき、内容がしぼられたサービス。その可能性を
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