大阪府教育委員会は30日、平成23年度から一部公立高校に学区不問の学科を設置し、府内全域から成績優秀な生徒を集める“公立エリート校構想”の詳細を明らかにした。新学科の名称は「文理科(仮称)」で、設置校数は10校、定員は各校約160人とする。入試は2月下旬に実施している現行の前期選抜で行うが、他の学科とは別の試験問題を作成する。 綛山(かせやま)哲男教育長らが、平成21年度当初予算をめぐる知事ヒアリングの中で説明した。 定員の根拠について綛山教育長は「東京大、京都大、大阪大、神戸大、早稲田大、慶応大への(合格者の)人数が年約1000人であることから決めた」とし、難関大合格者の6割増を見込んでいることを示唆。 さらに、文理科を置く10校で連絡協議会を設置、合同授業や成果発表会を開いたり、共通テストを実施したりするなど、独自の進学指導を展開するプランを明らかにした。 橋下徹知事から「ずっと10校