那覇市議選の結果を受けて記者の質問に答える城間幹子那覇市長=12日午後1時すぎ、那覇市役所 「結果を厳しく受け止めている」。那覇市議選の投開票日から一夜明けた12日、城間幹子市長は報道陣に対し、厳しい表情で選挙結果への受け止めを語った。市政与党で、「オール沖縄」を前面に出して選挙戦を展開した共産から2人が落選し、保守中道勢力の政治団体「新しい風・にぬふぁぶし」も低調な結果に終わった。保守革新の幅広い政治勢力の結集を掲げてきた「オール沖縄」。その象徴のような2政党・団体の苦戦は、オール沖縄の退潮を印象付けた。 市政与党には当初から暗雲が立ちこめていた。定数40に対して、候補者を擁立できたのは全員当選しても過半数を確保できない19人。城間市長は選挙戦は議員らに任せ、自身は積極的には関与しない姿勢を示してきた。関係者内部から「司令塔」としての役割を果たそうとしない市長の姿勢に不満も漏れていた。