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ブックマーク / blog.livedoor.jp/yamasitayu (3)

  • 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    12月21 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) カテゴリ:社会8点 相模原障害者施設殺傷事件、京都ALS嘱託殺人事件、そして映画『PLAN 75』など、日でもたびたび安楽死が話題になることがあります。 安楽死については当然ながら賛成派と反対派がいますが、賛成派の1つの論拠としてあるのは「海外ではすでに行われている」ということでしょう。 著者は以前からこの安楽死問題について情報を発信してきた人物ですが、著者が情報発信を始めた2007年頃において、安楽死が合法化されていたのは、米オレゴン州、ベルギー、オランダの3か所、それとスイスが自殺幇助を認めていました。 それが、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア(一部を除く)、スペイン、ポルトガルに広がり、米国でもさまざまな州に広がっています。 では、そういった国で実際に何が起こっているのか?

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    repunit 2023/12/22
  • 熊倉潤『新疆ウイグル自治区』(中公新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    7月7 熊倉潤『新疆ウイグル自治区』(中公新書) 8点 カテゴリ:政治・経済8点 このテーマ、他のレーベルだと「絶望の新疆ウイグル自治区」とか煽り気味のタイトルを付けてウイグル人たちを強制収容の実態などを中心につくりそうですけど、中公新書は直球のタイトルで中国共産党による新疆ウイグル自治区統治の歴史を描くという、あえて地味な構成で書をつくり上げてきました。著者も専門は中国やソ連の民族政策であり、その筆致は落ち着いています。 「あとがき」にもあるように、この落ち着いた筆致は意図的に選ばれたものですが、それが書では成功していると思います。 現在の新疆ウイグル自治区の状況は、習近平という個人の政治スタイルだけでももたらされたものではなく、長年の対ウイグル政策の積み重ねの上にあることがわかりますし、その問題点は、ことさらセンセーショナルにとり上げようとしなくても十分に伝わります。 この問題を考

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    repunit 2023/12/15
  • 賀茂道子『GHQは日本人の戦争観を変えたか』(光文社新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    7月13 賀茂道子『GHQは日人の戦争観を変えたか』(光文社新書) 7点 カテゴリ:歴史・宗教7点 副題は「「ウォー・ギルト」をめぐる攻防」。GHQが終戦直後に行ったとされる「ウォー・ギルト・プログラム」を扱ったになります。 この「ウォー・ギルト・プログラム」については評論家の江藤淳がとり上げたことで世に知られました。江藤は戦後民主主義の「自由」な言論空間が実はGHQによる検閲と洗脳によってつくられたということを『閉ざされた言語空間』で主張しました。 ただし、江藤は評論家ですし、たまたま目にした資料からこの政策について論じており、その実態はどうだったのか? どの程度の影響力があったのか? といった疑問は残ります。  書は、アメリカが日人のどんな戦争観を問題視し、どのようにアプローチしようとしたかを分析し、「ウォー・ギルト・プログラム」の実態を明らかにしようとしています。 江藤の主張

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    repunit 2022/07/14
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