29日の決算記者会見で富樫建社長は「取次事業の撤退も検討しなければならない環境が迫っているという危機感を持っている」と述べた。 日本経済新聞 2026年6月1日記事より国内に2社しか残っていない大手取次の、大きいほうのトップが、取次事業からの撤退も検討せざるをえない――そういう趣旨の強い危機感を、公の場で口にしたんです。 これ、業界に静かな冷気が走ったんじゃないでしょうか。 「危機感を持っている」という言い回しだから、「明日からやめます」という話ではありませんが、額面どおりに受け取らないほうがいいのと同じくらい、軽く受け取ってもいけない気がします。 社長が決算会見という最もフォーマルな場で「撤退」という単語を選んだこと自体が、これまでとフェーズが違うことを示しています。 そこで、まずは出版業界に何が起きているのか、今後どんな展開が予想されるのか。そして、われわれ出版社はどう立ち回るべきなの

