「令和の米騒動」をめぐり、卸業者が価格を吊り上げた「悪者」であるかのような言説がSNSで広がっています。しかし実態を見ると、問題の本質は卸の行動よりも、米の価格形成の仕組みそのものにあるのではないでしょうか? 概算金とは何か概算金とは、JAが農家から米を集荷する際に支払う仮払い金です。収穫直後に現金が入ることで農家の資金繰りを助ける目的がありますが、その水準はJAが前年の市場価格や需給見通しをもとに設定します。 重要なのは、この概算金が業界全体の仕入れ価格の基準になるという点です。民間の集荷業者も概算金の水準を参照して仕入れ価格を決めるため、概算金が高く設定されると、業界全体の仕入れコストが底上げされます。 2025年産米で何が起きたか2024年の米不足・価格高騰を受け、JAは2025年産米の概算金を過去最高水準に設定しました。実際には収穫量が想定以上に増え需給は緩んでいたにもかかわらず、

