ランダム化比較試験(RCT; Randomized controlled trial)と呼ばれる研究方法があります。RCTでは、研究対象者をランダムに治療群とコントロール群に割り付けることで、介入の影響(因果効果)を正確に評価する研究方法で、もっとも質の高い研究方法であるとされています。 医学の世界では広く行われているRCTですが、医療経済学の世界でも行われるようになってきています。先進国で行われた医療保険を対象としたRCTは、このランド医療保険実験(RAND Health Insurance Experiment)と、2008年にこの実験を元に行われたオレゴン医療保険実験(Oregon Health Insurance Experiment)の2つが有名です。 今回はランド医療保険実験に関してご説明したいと思います。 ランド医療保険実験とは? 医療経済学の世界ではじめて行われたRCTがラ

