アッバスはこれまでも反ユダヤ主義的発言を繰り返してきた ISSAM RIMAWI-ANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES <これまでもアッバス議長はたびたびユダヤ人に対する憎悪を煽る発言を繰り返してきたが、今年8月の発言は限度を超え、西側諸国は一斉に非難。日本はどう対応したのか?> 「ヒトラーが『ユダヤ人だからユダヤ人を殺した』というのは真実ではない」「(ヨーロッパが)ユダヤ人と戦ったのは、宗教ではなくその社会的な役割が理由」「彼らが高利貸しだったからだ」 8月24日、パレスチナ自治区ラマラで開かれた会議でこう述べたのは、パレスチナ自治政府(PA)のアッバス大統領(議長)だ。加えて彼は、ヨーロッパのユダヤ人は古代イスラエル人の子孫ではなくトルコ系ハザール人の子孫であり、イスラエルの地とは無縁の存在だと強調した。 この演説が英語に翻訳されて報じられると、日本を除く西側諸国が一