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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/iiyama (5)

  • 世界がさすがに看過できなかった、アッバス議長の反ユダヤ主義発言

    アッバスはこれまでも反ユダヤ主義的発言を繰り返してきた ISSAM RIMAWI-ANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES <これまでもアッバス議長はたびたびユダヤ人に対する憎悪を煽る発言を繰り返してきたが、今年8月の発言は限度を超え、西側諸国は一斉に非難。日はどう対応したのか?> 「ヒトラーが『ユダヤ人だからユダヤ人を殺した』というのは真実ではない」「(ヨーロッパが)ユダヤ人と戦ったのは、宗教ではなくその社会的な役割が理由」「彼らが高利貸しだったからだ」 8月24日、パレスチナ自治区ラマラで開かれた会議でこう述べたのは、パレスチナ自治政府(PA)のアッバス大統領(議長)だ。加えて彼は、ヨーロッパのユダヤ人は古代イスラエル人の子孫ではなくトルコ系ハザール人の子孫であり、イスラエルの地とは無縁の存在だと強調した。 この演説が英語に翻訳されて報じられると、日を除く西側諸国が一

    世界がさすがに看過できなかった、アッバス議長の反ユダヤ主義発言
    repunit
    repunit 2023/10/14
  • 斬首、毒殺......イランで続発する「名誉殺人」という不名誉

    <家族内の女性が「名誉を汚す行動」をしたり、そう噂されたときに、当該女性を殺害する名誉殺人。勧められた結婚の拒否、性的暴行被害のほか、運動することや高等教育・キャリアを望む姿勢も「名誉を汚す行動」に含まれる> 年上の「彼氏」と駆け落ちした14歳の少女が家に連れ戻されたあと父親に鎌で斬首され死亡、夫以外の男と関係したと疑われた18歳の妊婦が父親と兄弟に毒を飲まされ死亡、夫以外の男と逃走した19歳の女性が夫といとこによって斬首され死亡、帰宅が遅れた22 歳の女性が父親に鉄の棒で殴られて死亡......。 これらはいずれも、2カ月ほどの間にイランで発生したいわゆる「名誉殺人」である。 名誉殺人は家族の名誉の回復を目的として実行される殺人だ。家族内の女性が「名誉を汚す行動」をしたり、そう噂されたりした場合に、当該女性を殺害することで名誉を回復させることができる、と信じられている。 根源にあるのは、

    斬首、毒殺......イランで続発する「名誉殺人」という不名誉
  • 最恐テロリストのソレイマニを「イランの英雄」と報じるメディアの無知

    ソレイマニを英雄とたたえるのはイラン体制派だけ(レバノン) MOHAMMED HAMOUDーANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES <米軍に殺害されたクッズ部隊司令官は、アラブ諸国で「虐殺者」と恐れられてきた> イラン革命防衛隊「クッズ部隊」のガセム・ソレイマニ司令官が米軍機の攻撃によりイラクの首都バグダッドで殺害されたことは、日でも大きく報じられた。日メディアの多くは彼を「イランの英雄」と紹介し、米トランプ政権を非難した。 だがソレイマニを英雄とたたえるのは、イランの体制派のみである。イランには国内外に自由化・民主化を求める分厚い層の反体制派がいる。彼らにとってソレイマニは、抑圧的独裁政権の暴力的側面の象徴だ。 イラン・イスラム共和国は1979年、「イスラム革命」で親米政権を打倒することにより誕生した。共和制を取りつつも基的にはイスラム教シーア派のイデオロギーに立脚

    最恐テロリストのソレイマニを「イランの英雄」と報じるメディアの無知
  • 『鬼滅の刃』のイスラム教「音声使用」が完全アウトの理由

    <サウンドトラックにイスラム教礼拝を呼び掛ける「アザーン」の音声を使用した日のアニメ制作会社が出荷停止・回収の事態に> テレビアニメ『鬼滅の刃』のブルーレイおよびDVD第4巻の出荷停止・回収を、制作会社アニプレックスが発表した。特典CDに「イスラム教に関わる音声の不適切な使用があったことが判明」したためだという。 問題となったサウンドトラックを聞いてみた。完全にアウトである。 理由を説明しよう。第1に、「イスラム教に関わる音声」とされているものは、実際にはアザーンというイスラム教の礼拝を呼び掛ける「声」である。 イスラム教の古典教義は楽器演奏や歌を禁じている。預言者ムハンマドがかつて信者に対し、タンバリンをたたいたり歌ったりする少女の元から去るよう命じた、など音楽を禁じる主旨の伝承(ハディース)が多く残されているためだ。ハディースはイスラム教において、啓典『コーラン』に次ぐ第2の法源とさ

    『鬼滅の刃』のイスラム教「音声使用」が完全アウトの理由
  • 見過ごされていたイスラム原理主義者によるテロ攻撃の兆候

    サウジ軍将校に射殺された米兵の遺体(12月8日、デラウェア州) MARK MAKELA/GETTY IMAGES <米軍基地で銃撃を行ったサウジ空軍将校、パリ警察部内で暴れたイスラム教徒の警察職員──原理主義者によってジハードが行われる前には共通するシグナルがあった> 2019年12月、21歳のサウジアラビア空軍将校が飛行訓練を受けていたフロリダにある米軍基地で銃撃を行い、3人が死亡するという事件が発生した。将校は警察によって射殺され、FBIはテロ事件と断定した。 この事件は、10月にフランスのパリ警察部内で発生した警察職員による襲撃事件(4人死亡)を想起させる。両事件には、容疑者が共にイスラム教徒であり、治安を守る立場にありながら、軍と警察という自らが属する組織の施設内で仲間を殺害したという共通点がある。 もう一点重要なのは、両容疑者には犯行に先立ち、さまざまな「兆候」が見られたこと

    見過ごされていたイスラム原理主義者によるテロ攻撃の兆候
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