ITの先進国といえば「中国」と答える方は多いのではないでしょうか。中国企業は、さまざまなシステムを駆使しユーザーの利便性向上を図っています。しかし無断で個人情報を収集していることに腹を立てている中国人が多くいるようです。本稿では、あらゆるものをスマート化している中国の実情に迫ります。 スマートシティに注力する中国 ここ数年のうちに中国を訪れた方は、近未来的な都市の姿に驚いたのではないでしょうか。中国では、2014年より「国家新型都市化計画(2014~2020)」のもと環境に配慮した新たな都市づくりを始めました。同計画では、スマートシティ化に関する方向性も示されており高度な技術を用いたインフラの整備・拡充を行うことも記されています。 スマートシティ事業では、アリババやテンセント、ファーウェイといった日本でもおなじみの大企業が舵を取りビッグデータを用いてサービスの向上に努めているのが特徴です。