【ブリュッセル=井田香奈子】欧州連合(EU)の欧州委員会は豚インフルエンザという呼称を改め、28日から「新インフルエンザ」と呼ぶと発表した。バシリュー欧州委員(保健担当)は「特にこの経済危機のおり、豚肉に関係する産業に悪影響を与えることがあってはならない」と説明した。 今回の豚インフルエンザは豚肉を食べることで感染することはないとされ、欧州委は「加熱されていれば豚肉を食べることに何の問題もない」と強調。一部の国でみられるメキシコ産豚肉などの輸入禁止の動きは当を得ていないと指摘している。豚肉輸入を規制する保護主義的な動きが各国から出てくるのを抑えたい狙いがEU側にある。