世は護憲だ改憲だ、またその言葉には飽き足らず加憲だ愛憲だ創憲だといろいろ言っています。私は『あほ拳ジャッキー』を愛読していました。あれはブルース・ソーとか斬新なキャラクターが出ていてすばらしい漫画ですので、ぜひプロダクションI.Gとかにアニメ化してほしいと今でも思っています。 それはさておき、私は昔から現日本国憲法についてよくわからないことがあって、そのうちの一つをエントリします。法学の世界ではとっくに結論の出ているようなことかと思いますが、私はその世界に疎いので、ご存知の方に教示いただけたらと考え書いてみます。 まず、言わずと知れた憲法九条の条文はこういった内容。 第九条一、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。二、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は
【国民の意思を記した「覚書」】 ——読者アンケートで「九条が変わると天皇の位置づけも変わるのか」「そもそも象徴天皇制の意味がよくわからない」という声がありました。 象徴天皇制は、日本を占領したアメリカ軍(以下GHQ)が編み出しました。敗戦後の国民は「もう戦争はこりごり」という感情を抱いたものの、民主主義を欲したわけじゃありません。民主主義なんて知りませんでした。政治家を含め国民の大半が、日本をどんな国にしたいのか明確な意思を持たなかったのです。そこでGHQは、象徴天皇制によって国民の意思の欠落を埋め合わせます。天皇が「平和を愛する民主的な日本国民になってほしい」と望んでいるというわけです。存在しない「国民の意思」を「天皇の意思」で埋め合わせたのです。これは実に有効でした。 ——改憲の動きが盛んです。これに対して、私たちはどうかかわればいいでしょうか? 憲法とは国民の意思の覚書です。日本がど
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