【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンは9日、北が「人工衛星」と主張して発射準備を進めている長距離弾道ミサイルを日米韓が迎撃することは「戦争を意味する」とし、「本拠地に対する正義の報復打撃戦を開始する」とする声明を発表した。朝鮮中央通信が報じた。北朝鮮がミサイル迎撃論に言及したのは初めて。 朝鮮中央放送は9日午前6時の定時ニュースで伝え、声明は朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンが直接読み上げた。声明は、9日から20日まで行われる米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォール・イーグル」を「わが共和国(北朝鮮)に対する露骨な軍事的威嚇であり、一種の宣戦布告」とし、現在、南北間の唯一の連絡網となっている軍事当局間の通信回線を「9日から遮断する」と表明した。 これに先立ち、北朝鮮は米韓合同軍事演習に反発し、5日には北朝鮮周辺の日本海上空を通過する韓国の民間航空機の