保育園民営化、訴え却下=横浜の保護者ら逆転敗訴−東京高裁 保育園民営化、訴え却下=横浜の保護者ら逆転敗訴−東京高裁 横浜市が2004年に実施した市立保育園の民営化をめぐり、保護者らが同市を相手取り、民営化取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は29日、「早急な民営化は違法」とした一審横浜地裁判決を取り消し、保護者らの訴えを退けた。原告側は上告する方針。 渡辺等裁判長は、民営化するための条例の制定について、訴訟の対象となる処分に該当しないと指摘。市が保育をやめるのは不利益処分に当たるとした一審判断を覆し、訴えは不適法として却下した。 保護者らは精神的苦痛を受けたと賠償も求めたが、「移行期間や保護者の理解は必ずしも十分ではなかったが、転園なども配慮され、保護者の利益は最大限尊重された」として退けた。 横浜地裁は06年5月、「早急な民営化は裁量権の逸脱、乱用で違法」とし、1世帯当