土星を探査中のカッシーニが、2008/10/09(日本時間では10/10未明)に衛星エンケラドゥスへのフライバイ観測を予定している。最接近時の距離は25km、衛星の南側を掠める軌道をとる。NASAのカッシーニのサイトでは現在、フライバイまでのカウントダウン中(概要が書かれたプレスリリース)。 エンケラドゥスは、その表面を水の氷で覆われており、太陽系で最も明るい(反射能の高い)天体の一つ。内部に液体の水が存在する可能性があり、南極付近の割れ目からは水(薄い水蒸気や氷の粒)が噴出していることが判っている。(AstroArtsの記事その1、その2)。今回の目玉は、この衛星から噴き上がっている水の噴流に突入するところだろう。イベントのイメージとしては、こちらにあるいくつかの図が解りやすい。 突入中は、ダストアナライザや磁力計による噴流の直接分析なども行われるようだ。詳細はPDF資料で読める。また、