打ち上げのため、発射点に移されるH2B1号機=10日午前11時28分、鹿児島県南種子町、恒成利幸撮影 鹿児島県種子島から11日未明に打ち上げられる予定の新型ロケット「H2B」の1号機が10日午前、宇宙航空研究開発機構の組み立て棟から姿を現した。国産としては、大きさ、打ち上げ能力とも過去最大。種子島宇宙センターの展望台には数十人の見物客が集まり、作業を見守った。 全長56メートルの機体は、組み立て棟から約350メートル先の発射点まで、20分ほどかけてゆっくりと運ばれた。この後、11日午前2時1分46秒に設定された打ち上げに向け、燃料の注入や最終的な点検作業が進められる。 H2Bは、従来のH2Aのメーンエンジンを2本並べており、第1段部分の直径は1.2メートル太くなっている。さらに大型固体補助ロケットが4本取り付けられている。 胴体部分よりも太い先端部分には、国際宇宙ステーション(IS