鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪に問われた懇話会の会計事務担当だった元公設第1秘書、勝場啓二被告(59)の判決公判が22日、東京地裁で開かれた。平木正洋裁判長は禁固2年、執行猶予3年(求刑禁固2年)を言い渡した。 現職首相の元秘書が立件された異例の公判は、夏の参院選への影響を配慮し、初公判から1カ月足らずで結論に至った。 検察側は論告で、「規正法は政治腐敗防止のためのものなのに、鳩山氏本人や実母からの資金などで大半をまかなっていた実体を曖昧(あいまい)なままにして偽装した」と指摘。勝場被告が関係のない人物や故人からの寄付を装っていたことに対し「無断使用された多数の人々にとっては言語道断な悪質な犯行だ」としていた。 弁護側は「癒着を隠すなどの悪質な目的で行われたわけではない」などと訴えた。また、法廷では「処理はすべて