【ロサンゼルス=松尾理也】ロサンゼルス郊外で9月、通勤列車「メトロリンク」と貨物列車が正面衝突し、25人が死亡、130人以上が負傷した事故を調査している米運輸安全委員会(NTSB)は1日、メトロリンクの運転士(事故で死亡)が衝突のわずか22秒前に携帯電話でのメールを送信していたとの調査結果を発表した。 発表によると、この運転士は事故当日午前の約2時間の勤務時間中、メール24件を送信し、21件を受信していた。また、午後の勤務が始まってから事故までの約1時間半の間に、5件を送信し7件を受信していた。 この事故では、メトロリンクの列車が赤信号を無視して進行し、衝突までブレーキをかけた形跡がないことが判明している。 同委員会はメールの内容や相手については明らかにしていないが、地元メディアによると、事故直前に複数の鉄道ファンがこの運転士からのメールを受け取っていたとの証言があがっている。