◆香水・整髪料…過敏症配慮へ県、庁舎にポスター 公共の場では、香水や整髪料などの香料の自粛を――。県は7月ごろから、化学物質過敏症に苦しむ人たちへの配慮を求めるポスターを県の施設に張り出した。症状に悩む人からの訴えがきっかけで、訪れる人たちに化学物質過敏症のことを広く知ってもらうのがねらいだ。 「香料等の過敏症について」と見出しが書かれたチラシが、県庁2階の玄関ロビーやトイレなどに張り出された。「化学物質過敏症の方にとっては、頭痛やめまいなどの健康被害を発生させる要因となることがあります」と呼びかける。 県によると、香料とは香水や整髪料、香り付き柔軟剤、トイレの芳香剤など。化学物質過敏症は科学的に未解明な部分が多いとの立場だが、担当者は「実際に症状に苦しむ方がいらっしゃる」と、掲示を始めた理由を説明する。同様の掲示は、岐阜市が2005年から行っている。 6月半ばには担当課を通じて県