年末に向けての政局運営最大の山場と見られた国政2補選、結果は従来の見方通り与野党対決は1勝1敗で終わりました。ただ、情勢調査や期日前投票の出口結果と投票日当日の票の流れは割れに割れ、岸田文雄さんがこだわる「増税メガネ」なる有難くない二つ名を巡って無党派層の票だけでなく自民党・公明党支持の票も相当に揺れました。結論からすると、解散するもしないも岸田文雄さんの決断次第とも言える結果であると同時に、今回総理の所信表明でも「経済」推しの内容であったことを踏まえても非常に微妙な状況になったと言えます。 解散総選挙の前前哨戦・立川都議補選で見えていた予兆 10月15日に投開票が行われた東京都議会議員補欠選挙(立川市選挙区2議席)。解散総選挙の可能性をにらむ前哨戦としてのこの2補選の、そのさらに都市部・近郊部の有権者の状況を占う前哨戦の前哨戦となった地方選挙のひとつでした。この都議2議席を巡って争った結
![解散総選挙をにらむ岸田文雄政権、2補選で難渋の1勝1敗。その裏に見えた有権者の迷いと不安(山本一郎)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/544e41a95e24ff2b91b59f7cbd5ae6c9bf9a084f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstg2-cdn.go2senkyo.com%2Farticles%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F10%2F23134756%2F6c294ba61ec24c8f2e3982a1c1a61d46.jpg)