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ブックマーク / satotarokarinona.blog.fc2.com (1)

  • 『シニカル理性批判』 | 荒野に向かって、吼えない…

    ペーター・スローターダイク著 『シニカル理性批判』 「あえて賢くあれ(sapere aude!)、汝自身の悟性を用いる勇気を持て、これがすなわち啓蒙の標語である」。 イマヌエル・カントは『啓蒙とは何か』で、「まだ自信に溢れていた近代の主観的理性論のスローガンをこう定式化した。「いまだ」理性の基準に従わない世界の様々な動向を、主体的な努力によって制御することができるとする、懐疑的楽天論と自負とがそこにあった。カントが参集を呼びかけた「自ら知ることができる」が、「現状」に絶望した近代が知らない、みずみずしい性質の勇気によって支えられている」。 では現状に絶望した、「みずみずしい性質の勇気」を失った人々はどうなるのだろうか。 「かつて見た世界の破局や今また忍び寄る破局を考えれば、歴史屈した今日の生活感には、もはや、こんなものをまともに信じることはできまい。この生活感、「自身の悟性を用いる」気

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