○欧州編(3)の注釈でふれたとおり、欧州では、一般ビジネスマン向けの雑誌やテレビ報道、広告では「4Gとは3Gより優れたサービスである」ということで、LTEも4Gもまとめて「4G」と表記されることが多い。 ○技術的には別ものだが、一般ユーザーの携帯サービスに関する知識が日本ほど高くはないので、LTEも4Gもまとめて「4G」と表記しても特に問題が生じないのである。そもそも3Gサービスが日本ほど一般ユーザーに広まっていないのだ。今回はちょっと寄り道して、一般ユーザーから見た欧州の携帯電話サービスについて紹介する。 1. 2G携帯がまだまだ現役の欧州 欧州では3G自体の導入が日本よりも遅れたため、3Gの認知度も低い。一般の人は、携帯はSMS(ショート・メッセージ・サービス)のやり取りや、音声通話の使用が主なので、普段は2G携帯で用が足りてしまう。 さらに、通勤時間が日本より短く、電車の混雑度もひど