2004年、NTTドコモが採用したのを皮切りに、auとボーダフォンも「おサイフケータイ」を投入。これを支える「モバイルFeliCa」は携帯電話業界の共通キーワードになった。ドコモはすでに主力の90xシリーズでモバイルFeliCaを標準搭載しており、auやボーダフォンも2006年の段階で主力ラインアップでの標準搭載化を表明している。 非接触ICには複数の規格・技術があり、ドコモはその中から、「最も市場で実績のある技術」としてソニーのFeliCaを選択。携帯電話向けのモバイルFeliCaが誕生した。では、このFeliCaはなぜ市場で優位に立ち、携帯電話業界に採用されるに至ったのか。 今日と明日の時事日想は特別編として、モバイルFeliCaを含む「FeliCa」の歴史を振り返ってみる。 開発当初は物流分野での利用を想定していた ソニーがFeliCaの前身となるコンセプトの開発に着手したのは198
![FeliCa/モバイルFeliCaの歴史を振り返る(前編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2eb108d4e979e25ed423935b3c9dde3e725e089f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_business.gif)