『ゲーム大国ニッポン 神々の興亡』滝田誠一郎 (2000年7月/青春出版社刊) ここ20年くらいのゲーム業界の歴史をまとめ、キーとなる開発者、担当者(遠藤雅信、宮本茂、西角友宏などなど…)にインタビューをとりながらスペースインベーダーやマリオやファミコンの登場した時期の状況などをリアルに再現しようと努めた一冊。 書評というか、感想というような形になってしまうが、特に面白かったのは以下の二点。 (1)マリオの名前の由来 (P116) ネーミング会議は、アメリカ任天堂が借りていた倉庫の片隅で行われた。と、そのとき、倉庫のオーナーが怒鳴り込んできた。倉庫の賃貸料の支払いが遅れていたからだ。 「そのオーナーの顔が『ドンキー・コング』の主人公そっくりだったんです」 倉庫のオーナーの名はマリオ・セガリ。彼が怒鳴り込んできたその瞬間、のちに世界中の子どもたちに広く親しまれることになるキャラクターの名前が