党内の大反対を押し切り、消費増税へとひた走る民主党・野田政権。6月19日夜、200人余りの衆参国会議員が参加した党政策調査会合同会議では、自公案をほぼ丸のみしてでも法案を成立させようとする野田政権の手法に、ついにはこんな批判も。 「乱暴すぎる。執行部による独裁だ!」(森ゆうこ参議院議員) 全国紙の政治部記者が言う。 「修正協議で消費増税に同意することで野田首相に貸しをつくった自民、公明の両党は早期の解散・総選挙を強く要求することになるでしょう。一方、民主党内は野田執行部と増税に反対する小沢グループや中間派との対立が激化してしまった。小沢グループを中心に54人以上が採決で造反すれば、民主党は衆議院で過半数を割ることになり、野田首相はやはり解散・総選挙に突き進むしかありません。つまり、どちらにしても永田町には解散風が吹き荒れることになるというわけです」 だが、この事態を苦々しげに眺めている人が