明けましておめでとうございます。昨年も取材先の皆さんにお世話になりました。今年もよろしくお願いします。 2017年のキーワードとして、まずは「シンギュラリティ」を挙げます。技術的特異点と訳されることが多いようです。2017年2月に、人工知能(AI)でノーベル賞を目指すプロジェクトが提案されるのは、まさにこのシンギュラリティのトピックといえるかと思います。 シンギュラリティはもともとは、「半導体の集積率は18カ月で2倍になる」というムーアの法則の実績をベースとして、2045年に人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事という意味合いで10年少し前に提示された言葉のようですが、このシンギュラリティで、バイオイテクノロジーが大きな意味を持つようになってきたように思います。 生物のゲノム塩基配列を高速に解析できる次世代シーケンサー(NGS)に続いて、CRISPR/Cas9などのゲノム編集技術や
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