『ゲーデル、エッシャー、バッハ』の興奮をもう一度! 1979年に刊行されるやいなやアメリカの出版界の話題を独占した『ゲーデル、エッシャー、バッハ』(GEB)。日本でも85年に邦訳が出るとたちまちベストセラーとなり、それから30年あまり経った今日まで、老若男女を問わず、知的好奇心あふれる読者たちを魅了し続けています。 本書『わたしは不思議の環』はその続編、あるいは完結編とも呼べる作品で、GEBの核心をなしていた「命をもたない物質からどうやって〈私〉は生じるのか?」という疑問に、新しいアプローチで再び挑みます。もちろん、著者お得意の饒舌と諧謔は健在。ゲーデルの自己言及構造から人間の魂に至る幅広いトピックを縦横無尽に走り抜け、「〈私〉とは何か?」という人類最大の謎に迫ります。 認知科学の大家でありベストセラー作家でもある著者が、自身の知見と経験をすべて注いだ新たなる知の金字塔。これぞ本物の読書体