四六判 / 374ページ / 上製 / 価格 3,850円 (消費税 350円) ISBN978-4-588-21671-8 C0321 [2014年06月 刊行] 法制史を初め文学作品におよぶ厖大な文献を渉猟し、海外の研究も参照して、その誕生から現在までを辿り、絵柄の変遷にまつわる数々の謎、各時代における賭博性の有無、取締りの実態、さらには日本の植民地経営において花札がいかに利用されたかまでを明らかにする。花札をその本来の輝き、自然を敬愛して共存する日本の文化という特性のうちに描いて、花札=賭博という強固なイメージを正す力編。 江橋 崇(エバシ タカシ)1942年に生まれる.1966年,東京大学法学部卒業.法政大学法学部教授(憲法学)を経て,現在,同大学名誉教授.遊戯史学会副会長.著書に 『「官」の憲法と「民」の憲法』(信山社),『外国人労働者と日本』(岩波ブックレット),『市民主権から