京阪バスが管理や運行を受託している京都市バス(7日午後4時半、南区・九条営業所) 京阪バス(京都市南区)が京都市バスの受託から撤退する方針を固めたことで、市交通局が長年進めてきた民間委託路線は転機を迎えそうだ。近年は運転手らの人手不足などを背景に他の民間バス会社からの応募も減っている。交通局の運転手は民間より人件費が高いことなどから、委託を直営に戻すと経費がかさむ。周辺部の赤字路線が維持できなくなり、市民の足を守ることが難しくなる局面も予想される。 ■赤字路線を民間委託 市バスは乗客数の減少で2002年度まで10年連続で赤字決算が続いていた。そのため、交通局は経営改革として民間委託や人員削減を進めてきた。交通局の運転手は00年度の1338人から12年度に680人に縮小し、整備士も00年度の129人から100人以上減らした。給与も順次引き下げた。こうして乗客が多い中心部や近年好調な観光路線を
蜂屋遺跡の溝跡から見つかった忍冬文単弁蓮華文軒丸瓦。花托の丸い盛り上がりの間に小さく膨らんだ傷があり、法隆寺と同じ軒瓦と分かった 滋賀県文化財保護協会は1日、縄文時代から中世にかけての集落遺跡「蜂屋遺跡」(栗東市蜂屋)で新たに建物の溝跡が見つかり、法隆寺とその周辺以外では見られない軒瓦が出土した、と発表した。飛鳥時代後半(7世紀後半)の軒瓦で、「法隆寺と強い関連があった寺院がこの土地で造営された有力な手掛かり」といい、専門家は当時では有数の文化拠点があった可能性を指摘している。 河川改修に伴い約6千平方メートルを調査。発見された溝跡は4カ所で、幅約1メートル~約3・5メートル、深さ約20センチ~約40センチ。飛鳥時代の築地塀跡とみられる。南北の長さは約10メートル~約24メートルにわたり、中から大量の瓦が出土。法隆寺や同寺に隣接する中宮寺でしか確認されていない「忍冬文単弁蓮華文軒丸瓦(にん
京都市左京区の百万遍交差点にこたつを置き、車の走行を妨害したとして、京都区検は29日までに、道交法違反の罪(禁止行為)で、京都大大学院生の男(27)ら3人を略式起訴した。京都簡裁は17日付で3人に罰金4万5千円の略式命令を出した。 起訴状などによると、3人は氏名不詳の者と共謀し、2月25日夕、百万遍交差点内に鍋を載せたこたつを置いて、交通の妨害となるような方法で座ったとしている。 【 2018年10月29日 21時00分 】
混雑する京の繁華街。市民や外国人観光客らが行き交う(京都市下京区・四条通河原町西入ル) それは、悪夢のような光景だった。 丹精込めて作った料理が散らかり、高級な箸が床に転がる。たばこの吸い殻を大きな足が踏みつける。 清水寺に近い京都市東山区の居酒屋「森ん家ょ」。外国人観光客の目に余る行為は数年前から繰り返された。食器や灰皿を持ち帰ったり、ほとんど注文せずに長時間居座ったりするケースも目立つ。 「腹が立つ。なじみの客を大切にしたいのに」。店主の森田秀樹さん(44)は悩み、1年前から外国人の入店を制限している。やむを得ず「予約でいっぱい」と言って入店を断ることもある。 市内の年間観光消費額は1兆円を超え、京都の消費をけん引しているが、森田さんには全く実感がない。むしろ、外国人が増えすぎて日本人が遠ざかるようになり、売り上げが落ちた。 生まれ育った東山区の街並みもすっかり変わった。店の窓から見え
大規模な建物跡が見つかった長岡京跡の発掘現場(京都府長岡京市天神1丁目) 京都府長岡京市埋蔵文化財センターは25日、長岡京市天神1丁目の長岡京跡で、大規模な建物跡が見つかったと発表した。推定される敷地面積は2万平方メートル以上と広大で、長岡京の中では離宮などに限定される特殊な瓦が出土していることなどから、今回の建物跡も離宮だった可能性があるという。 発見された大型の掘立柱建物は、南北約21メートル、東西約6メートル。西側にひさしが付く構造だったことや、東側に塀跡とみられる溝も見つかっていることなどから、この建物を脇殿としてさらに中心部分に大きな建物を配置する大規模な邸宅だったと推定される。 現場から天皇の意思や命令を意味する「勅旨」の「旨」を刻印した瓦も多数出土した。同様の瓦は、長岡京域では、北部の離宮「東院」や寺院でのみ見つかっており、同センターの福家恭主査は「今回の建物跡も長岡京で極め
4種類ある平等院のオリジナル消しゴム。光の加減によって表情が変化する 世界遺産の平等院(京都府宇治市宇治)で、オリジナルの消しゴムが売れている。その数、年間1万5千個―。1個350円と安くはないものの、優れたデザインが注目を浴び、文具が身近な修学旅行生や家族連れらの人気土産になっている。「これほど売れるのは予想外。日常でもお寺や仏様を感じるきっかけにしてほしい」と平等院関係者は期待を込める。 消しゴムは4種類あり、境内のミュージアムショップで販売している。白地のケースに平等院鳳凰堂(ほうおうどう)、鳳凰像、雲中供養菩薩(ぼさつ)像が金色で箔(はく)押しされている。陰影が施されて模様が立体的に浮かび、光の加減によって表情も変わる。修学旅行で東京から訪れた高校2年の女子(17)は「小学3年の弟に買った。鳳凰が格好良くて気に入るはず」。手に取った人からは「かわいい」「使うのがもったいない」といっ
金閣や鏡湖池の南側で行われた発掘調査。写真手前側で南池跡の堤や建物礎石が見つかった(いずれも京都市埋蔵文化財研究所提供) 京都市北区の金閣寺(鹿苑寺)の発掘調査で、同寺や市埋蔵文化財研究所は11日、金閣に面した鏡湖池南側にあったとされる「南池跡」について、創建した足利義満が造成し、未完に終わった池だったことが分かり、同時期の礎石建物も近くで新たに見つかったと発表した。義満が晩年を過ごした「北山殿」では金閣のほか、国内最大級の北山大塔が存在したことがすでに明らかになっている。幻とされた南池跡の出土は、北山殿が現在の建物規模より大規模に造成されたことを裏付け、室町幕府最盛期を築いた権力者・義満の権勢を示すものという。 金閣寺の境内整備に伴い、市埋文研が2018年8月までの約2年間、約840平方メートルを調査していた。 南池跡では、池を囲うように東、西、南側に盛り土し、堤(高さ0・6~1メートル
利用客がサービスの充実を望む項目 京都市交通局は、市民や観光客ら利用客約6500人を対象に昨年12月に実施した市バスと市営地下鉄の利用状況調査の結果を発表した。市バスは2012年の前回調査時に比べて、外国人客増加に伴う車内混雑の緩和を求める声が増えた。地下鉄は日本人、外国人とも現状に満足する回答が多かったものの、駅やトイレの美化、バリアフリー化といった環境整備を求める意見が目立った。 調査は、2019年度から10年間の市バス・地下鉄経営ビジョンに反映させるため、昨年12月に2日間、民間調査員が対面での聞き取りや郵送回答を依頼する形で行った。市バスは主要な5停留所で約3100人、地下鉄は烏丸、東西両線の計6駅で約3400人を対象にした。 市バスに対してサービスの充実を望む項目(複数回答)は、「運行本数の増加」が29・4%で最も多かった。外国人観光客の急増を背景に、2番目に多かった「車内混雑の
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