菅官房長官は午前の記者会見で、中国の李克強首相が訪問先のドイツで、沖縄県の尖閣諸島を念頭に、「日本が盗み取ったすべての領土は中国に返還されなければならない」と述べたことについて、「あまりにも歴史を無視した発言だ」と批判しました。 ドイツを訪問している中国の李克強首相は26日、ベルリン郊外のポツダムで、「日本が盗み取ったすべての領土は中国に返還されなければならない」と述べ、沖縄県の尖閣諸島を念頭に中国側の立場を強調しました。 これについて菅官房長官は、記者会見で、「あまりにも歴史を無視した発言だ。その発言が尖閣諸島に関する中国独自の主張に基づくものということであれば、わが国としては、決して受け入れることはできない」と批判しました。 そのうえで菅官房長官は、「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も、わが国固有の領土であり、現にわが国が有効に支配している。尖閣諸島を巡る中国のいかなる発言も、わが国の立場