ネットワークは広大 前項でブログを家に喩えましたが、いくらでも増設できるという点では、ブログは「不動産」ではなくもっとバーチャルな財産でしょう。そこでより特徴的な比喩を用います。ブログは茶室ではないでしょうか。どういうことか。 戦国時代の頃の茶道と言えば秀吉と利休のような人物が有名ですが、光栄の『信長の野望』(武将風雲録から)でも茶器が登場します。もし例えば武将への褒美が土地のみであれば、有限なのですぐに尽きてしまいますが、茶器は信用を創造することができ、この問題を解決してくれます。 そして時は21世紀。ネット上の仮想空間は、文字ならほとんど限界を感じないので、そういう別の秩序の構築に向いているわけです。網野喜彦(ちなみに宮崎駿の『もののけ姫』の世界観も影響を受けているでしょう)に「無縁」というような概念がありますが、VIPにおけるニートなども、そういうモラトリアム空間で浮遊しているでしょ